Text&Pix●Veppy&Yuzi Okumura

’27年2月13&14日、大阪にスラッシュの嵐がまた吹き荒れる…! “TRUE THRASH FEST 2027”開催決定!! ’26年10月末現在、発表済みのラインナップを以下に記しておこう。
*SACRIFICE(CAN)
*ASSASSIN(GER)
*PHANTOM(MEX)
*REZET(GER)
*ANTAGONIZÖR(USA)
*KILLKAISER(KOR)
*ICE WAR(CAN)
*VALKYRIE ZERO(JPN)
*FASTKILL(JPN)
*CODE RED(JPN)
*RIVERGE(JPN)
尚、出演日の振り分け発表は後日に。また、’28年以降は毎年開催ではなく不定期開催になることもアナウンスされた。
ではこの機に、’26年2月14&15日に行なわれた“TRUE THRASH FEST 2026”を、簡易ではあるが振り返っていくことにしよう。アンダーグラウンドの心意気が込められまくったこの通称“TTF”、近年は海外から訪れる観客がどんどん増えており、今や世界中のダイハードなスラッシュ・メタル・マニアックにとってマストなイヴェントとなって久しい。そして──’26年も当然、イヴェント開始から終演まで、2日間ともにステージ・ダイヴが途切れることはなかった…!

“TRUE THRASH FEST 2026”を振り返る!

【RIVERGE】

TTFホスト・バンドのRIVERGEは、リーダーである中村<Vo>が逝去してから活動が停滞していたし、’25年のTTFでのステージにも、正直引っ掛かる部分があった。ただ、NEAT001やREIGNでも活躍するTak<B>の正式加入後にようやく体制を立て直し、新たな一歩を踏み出した…との印象も。今回、クラシック・ナンバーにおいては、現シンガー、Hisayoshiのスクリームが新たな命を吹き込んでもいた。また、何かが吹っ切れたかのように激しくリフを刻む那須<G>の姿も印象的だった。新曲も含め、RIVERGE“新章”のストーリーが楽しみでならない。(V)

【OUTBREAK RIOT】

イヴェント2日目のトッパーを務めたのは、初出演となる埼玉のOUTBERAK RIOT。リーダーのヒロキ<B>が珍しくMCで、どれだけこのフェスに出演したかったのか話していたが、その気合いが昇華したような素晴らしいパフォーマンスで、来場客だけでなく出演者からも称賛の声が上がっていた。ツイン・ギターを軸に、在りし日のジャパニーズ・スラッシュ・テイストを感じさせるという点でも、彼等の存在は貴重だと思わせられた。(V)
【IMPALER】

香川のIMPALERは、’15年以来──そんなにブランクのないイメージだったが──11年振りのTTF出演。基本オールドスクールな激速疾走スラッシュを貫いていて、フックあるキャッチー感を忍ばせているのがポイント。バンド・サウンドと、メンバーの楽しそうに演奏している姿とのギャップも魅力のひとつだ。派手なアクションを交え、まさに“暴れ太鼓”と呼ぶに相応しいアツキのドラミングに目を奪われた。(V)
【FASTKILL】

初日トップ出演は、リーダーの望月<G>の骨折により、どうなるか…とハラハラさせたFASTKILL。結果的に、盟友ともいえるRIVERGEの那須をヘルプに迎えてのステージとなった。ぶっつけ本番感はあったが、プレイ・スタイルだけでなく、那須が元々有するイメージがFASTKILLにフィットしていたので、あまり違和感はナシ。このTTF出演後、那須の正式加入が発表され、ツイン・ギター編成となったが、それ故に今後の展開にも期待したい!(V)
【ABIGAIL】

初日の3番手を任されたのは、TTF常連バンドとも言えるABIGAIL。パンキッシュなロックンロール感を忍ばせた“イービル”なブラック・スラッシュはノリも良く、ドタバタ感ありながら、初見でもどこかで聴いたことあるようなメロディが魅力であり、強みでもある。海外からのお客さんを含め、マニア気質の来場者にかなりウケていて、フロアには大きなモッシュの輪も発生していた。(V)
【CASBAH】

フェス2日目、国内勢全体の殿(しんがり)を務めたのは、日本ジャパニーズ・スラッシュのカリズマであるCASBAH。ここ数年の好調ぶりがビシビシと伝わる迫力のステージで、ハードコアばりのアグレッションを内包したソリッドなパフォーマンスは流石の一言。この日のベスト・アクトとの声も多数上がっていて、それがドイツのフェス“HEADBANGERS OPEN AIR”への’27年出演につながったとも言えよう。(V)

[SET LIST:15/02/26@ESAKA MUSE]
1.Here To Stay 2.Antisocial Monster 3.Unsung Heroes 4.No More Slaughter 5.Chain Gang ’26 6.Russian Roulette 7.Infinite Pain
【MACHETE LAW】

FASTKILLのスペイン公演で共演したことが切っ掛けとなって来日ツアーが決まったMACHETE LAW。スペイン産ながら、USメタリック・ハードコアのテイストもあるクロスオーヴァー・スラッシュをやっていて、曲自体はキャッチーさもあるが、シンガロング・パートやタテノリな曲だと、余計にクロスオーヴァー色が強く出ていた印象がある。最初は様子見といったフロアも徐々に盛り上がり、それにヒートアップしたメンバーがTシャツを脱いで熱演を繰り広げた!(V)
【TRAITOR】

ドイツの若手…と思ったら、前身バンドも含めれば既にキャリア20年超だとか。ドラマーがリード・ヴォーカルを執るEXCITERスタイルで(?)、ドッカンドッカン勢い充分に…と思ったら、途中でドラム・セットに不具合発生(ペダルが壊れた?)。それでショウ中断するも、予定していたセトリを一部変更し、ラス曲「Traitor」まで、オールドスクール味も感じさせるツイン・ギター・アタックでラフに駆け抜けた。(お)

【BÜTCHER】

ベルギーのスピード・メタラー。ヴォーカルのR・ヘルシュリーカーはちょいブラック入ったルックス…と思ったら、十字架マイク・スタンドが完全にMERCYFUL FATEで、ベースのAK・ノスフェラトール(ノスフェレイター?)もグラサン具合がどことなくMFしてて──でも、オカルト・テイストはなくて、徹頭徹尾スピード・チューンで勝負。ミッドもなく、全編とにかく爆走しまくりでオーディエンスの首を捥ぎ取らんばかり。もう「Speed Metal Samurai」「45RPM Metal」という曲名だけで、ザクザクのギターとドカドカうるさいドラムが聴こえてきそうだが、それでいて泣きの要素もツボを衝いてくるから油断出来ない…!(お)


【TANKARD】

ドイツが誇る酔いどれスラッシャーは、’18年以来のTTF出演。その前回はTTF10周年を記念した“スペシャル
”開催だったが、もうあれから8年も経ったのか…と、時の流れの早さに驚かされるが、我らが“Disco Destroyer”TANKARDは何も変わっていなかった。




ライヴ中もビールをグイグイ呑みまくり、頭から被り、見事なビールっ腹を露出し、ダイヴに臨む観客を掴まえてハグしたり、一緒にダンスを踊ったり、フロアに乱入したり…とやりたい放題のフロントマン、ゲレのフレンドリーなキャラもあって、観客は終始みんな笑顔。笑顔でヘドバン、笑顔でダイヴが常だ。’18年からはドラマーが交代し、幾分ドタバタ感が減ったような気もしたが(気のせい?w)、オーディエンスを巻き込みまくりな酔いどれスラッシュ饗宴は、ノンアルな下戸さえも酔っ払ってしまうかのようだった…!!(お)

[SET LIST:14/02/26@ESAKA MUSE]
1.SE〜One Foot In The Grave 2.Need Money For Beer 3.Ex-Fluencer 4.The Morning After 5.Rules For Fools 6.Die With A Beer In Your Hand 7.Octane Warriors 8.Beermuda 9.Chemical Invasion 10.Zombie Attack 11.Time Warp(SE) 12.Time Warp 13.(Empty) Tankard〜Outro
[SET LIST:15/02/26@ESAKA MUSE]
1.Intro:El Condor Pasa (If I Could)@SIMON & GARFUNKEL(SE)〜Zombie Attack 2.Rapid Fire (A Tyrant’s Elegy) 3.Alien 4.Beerbarians 5.Chemical Invasion 6.Rectifier 7.Minds On The Moon 8.Freibier 9.A Girl Called Cerveza 10.The Morning After 11.SE~R.I.B. (Rest In Beer) 12.(Empty) Tankard〜Outro
